河市水産のレシピ紹介

旬の魚(春)

目利きのプロが選んだ春の魚を紹介します。

マダイ

  • 種名マダイ
  • 科名タイ科
  • 目名スズキ目
  • 属名マダイ属

春の訪れを味わう!

魚の王様と称されるのに相応しいのが「マダイ」です。その中でも、3月から6月頃にかけて産卵を控えたタイが最も脂がのって美味しいです。その時期の呼び名が「桜鯛」です。

桜鯛の由来は、産卵を控える事によって栄養を蓄え、ホルモンの変化から桜色に染まるためにそう呼ばれています。又、桜の開花時期とも重なることから花見鯛とも呼ばれています。
見事な桜色で見た目の美しさもさることながら、栄養を蓄えているだけあって、桜鯛の引き締まった身の中には旨みが濃縮されています。甘い身に脂ののった皮、おまけに子まで付いていて全て美味しく頂けます。

お刺身は勿論、しゃぶしゃぶ・鯛めし・あら煮に焼き物等、様々な料理で桜鯛を味わい、春の訪れを感じてはいかがでしょうか。

サヨリ

  • 種名サヨリ
  • 科名サヨリ科
  • 目名ダツ目
  • 属名サヨリ属

"サヨリのような人"って!?

銀色のスマートな魚体を輝かせるその姿は、見る者を虜にする美しさです。ですが、その美しさとは裏腹に、腹の内側の膜が真っ黒い色をしており、それに伴って昔は腹黒い人を、"サヨリのような人"と表現したそうです。

水面下を、まるで放たれた弓矢の様に泳ぎ、春と共にやって来ます。3月から5月が旬で、小笠原と沖縄を除いた列島沿岸に生息しています。肝心のお味はと言うと、白身で脂肪がほとんど無く、さっぱりしていますが香りが良く上品で美味しい魚です。魚類では珍しくビタミンCを多く含んでいます。上品な味と姿を楽しみたい方にはお刺身、春野菜と共に堪能したいのであれば天ぷら。洋風にさっぱりとお召し上がりになるならカルパッチョです。目で美しさを堪能し、食べて上品さを感じるサヨリ。ぜひご賞味ください!

メバル

  • 種名メバル
  • 科名フサカサゴ科
  • 目名カサゴ目
  • 属名メバル属

子規も唸った春告魚

春告魚として有名なのがメバルです。大きな目が特徴で、名前の由来も大きく張り出した目からきています。大きな目に相応して、視力が良く、網や釣り糸を見分けるため、捕り難い魚と言われています。

旬は、春先と秋で、最も美味しい時期と言われ、その中でも20cm前後の3年から4年魚が味も良いと評判です。刺身・塩焼き・照り焼き等、様々な調理法がありますが、なんと言っても一番は煮付けでしょう。特に新鮮なメバルほど、煮付けると身が反り返り、美しい白身がぼろぼろと骨離れも良く、非常に食べ易いです。かの正岡子規も作品「墨汁一滴」の中で、メバルを煮て食べると実にうまいと言っています。これを機会に、この春はぜひ一度メバルの煮付けで舌鼓を!

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